矯正治療がもたらす顔面形態の変化とめざすべき治療目標
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- 永田 雄己
- ながた矯正歯科
書誌事項
- タイトル別名
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- Change of Facial Morphology Brought by Orthodontic Treatment and Treatment Goal
- Ideal Profile Based on Average Value of E-line Analysis
- 平均的E-lineをもとにしたプロファイルの理想像
抄録
歯科矯正治療では,正常咬合の獲得と同時に,顔面形態を理想像に近づける治療計画を立案する必要がある.理想像を具体化するものとして平均像があり,矯正歯科医は患者の各計測項目の値を平均値に近似させる目標を立て治療を行う. 本研究では非接触3次元デジタイザによって採得された70名の日本人正常咬合者の3次元顔面データを用いて,日本人のE-lineの平均値を算出した.その結果,日本人のE-lineの平均値は上唇:-0.77 mm,下唇:+0.80 mm(セファロ分析値として用いる場合は上唇:-0.85 mm,下唇:-0.87 mm)という数値が得られた. この結果は矯正治療でめざすべき治療目標として有用であるか,またこの結果を目標とした治療に口唇の厚みが与える影響について以下の3症例の治療結果を交えながら解説する. Case 1:skeletal ClassⅡ傾向を伴うハイアングル上下顎前突症例 Case 2:口唇の薄いAngle ClassⅡ div.1症例 Case 3:口唇の厚いAngle ClassⅡ div.1症例
収録刊行物
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- 日本舌側矯正歯科学会会誌
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日本舌側矯正歯科学会会誌 2023 (33), 30-40, 2023
日本舌側矯正歯科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390581456540118656
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- ISSN
- 1884538X
- 18836216
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可