オンコマイン™ Dx Target TestマルチCDxシステムのRNA解析成功率向上に関する検討

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タイトル別名
  • A Study to Improve the Success Rate of the RNA Analysis of the Oncomine™ Dx Target Test Multi-CDx System

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説明

<p>目的.オンコマイン™ Dx Target TestマルチCDxシステム(以下,ODxTT)のRNA解析判定不能の対策として,院内で定めたプロトコールに基づく標本作製過程における核酸分解酵素のコンタミネーション防止改善策(以下,核酸分解防止策)を実施したことによる検査成績への影響を評価することを目的とした.方法.当院で2021年4月から2022年3月までに診断した非小細胞肺癌のうちODxTTに提出した連続症例に関して,核酸分解防止策の対策前50症例,対策を実施した173症例を対象にODxTT解析およびRNA解析成績について後方視的に検討した.結果.ODxTTの解析成功率は核酸分解防止対策前群88.0%,対策後群98.8%で,対策後群にて有意に高い結果であった(p<0.01).RNA判定不能症例は対策前群で5例(10%),対策後群では0%であった.結論.ODxTTに提出する標本作製過程での核酸分解防止策を実施することで,RNA解析の成功率が向上する可能性がある.</p>

収録刊行物

  • 肺癌

    肺癌 65 (1), 24-33, 2025-02-20

    特定非営利活動法人 日本肺癌学会

参考文献 (13)*注記

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