介護現場におけるロボット導入の効果と課題についての事例研究─ 利用者のQOL向上を目指して ─

書誌事項

タイトル別名
  • A Case Study on the Effects and Challenges Relating to the Implementation of a Robot at a Nursing Care Facility:Aiming to Improve Users’ Quality of Life
公開日
2026-03-01
資源種別
departmental bulletin paper
DOI
  • 10.15029/0002000195
公開者
東京情報大学

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説明

本研究は,介護現場におけるコミュニケーションロボットの導入・活用を促進する観点から,認知症高齢者を多く含む介護事業所を対象とし,ロボット(LOVOT)が利用者とスタッフに与える効果と課題を調査した。ここでは,①ロボットなし,②LOVOTのみ,③LOVOTおよび第三者の関与あり,の3つの介入条件を設定した多条件デザインを用いた。効果検証には,顔面動作符号化システムをベースに構築された表情認識AI(心sensor)による利用者の感情の定量的な分析と,利用者を観察するスタッフへの半構造化面接という混合研究法を適用した。定量分析の結果,ロボット利用の効果は利用者ごとに異なることが示された。その中で,③LOVOTおよび第三者の関与あり,という条件が,他の2条件に比べて喜びの感情を利用者にもたらしやすいことが確認された。また,半構造化面接からも,ロボット利用に関してポジティブな結果が得られた。一方,施設運営の視点からは「利用者特性とロボットとのマッチングの問題」と「ロボットの運用・管理の問題」が課題として確認された。本研究は,これらの知見に基づき,利用者のQOL向上とスタッフの負担軽減に繋げるための,ロボットの最適な運用方法を提示している。

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