超高精細度テレビジョン衛星放送受信用宅内配信機器の特性評価

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タイトル別名
  • Characteristics of Distribution Equipments for UHDTV Satellite Broadcasting Reception
  • チョウコウセイサイド テレビジョン エイセイ ホウソウ ジュシンヨウタク ナイ ハイシン キキ ノ トクセイ ヒョウカ

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抄録

2016年 8月 1日に超高精細度テレビジョン( 4K・ 8K)衛星放送の試験放送が開始された. 2018年に開始予定の実用放送では,現行の右旋円偏波に加えて左旋円偏波の利用が予定されている.衛星放送の受信システムは,受信アンテナで受信した 12GHz帯の放送波を LNBで IF周波数に変換し,同軸ケーブルまたは光ファイバを用いて宅内に伝送する. 4K・ 8K衛星放送の受信機規格である ARIB標準規格 STD-B63では,右旋・左旋円偏波を 1本のケーブルで同時に受信可能とするため,現行の IF周波数( 1032.23~ 2070.25MHz)に加えて, BS・ CS左旋円偏波用の IF周波数( 2224.41~ 3223.25MHz)を規定している.また, STD-B63は,光ファイバによる IF伝送についても規定している.そこで, 3224MHzまで伝送可能なブースタと光送受信機とを試作し,機器の伝送性能を評価した.右旋・左旋円偏波の同時利用を想定し,多波による伝送特性を評価するため, 50波の IF変調信号を試作機器に入力した. 4K・ 8K衛星放送の伝送方式である ISDB-S3のビット誤り率を測定し,所要 C/Nを評価した結果,ブースタは 0.3dB,光伝送装置は 0.1dBの劣化で伝送できることを確認した.

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