(21)ソニーにおける組織構造の変遷

書誌事項

タイトル別名
  • ──1995年から2005年を中心に──

説明

<p>本報告の課題は,1990年代末から2000年代半ばにおけるソニーの業績低迷の原因を,組織構造の観点から明らかにすることである。1994年,ソニーは日本で初めてカンパニー制を導入し,1999年にはカンパニー制を強化した「ネットワーク・カンパニー(NC)制」を採用しているが,1990年代末からソニーの業績が低迷し始め,2005年にはカンパニー制を廃止している。ソニーにおけるこうした組織構造の転換の背景には,いかなる問題があったのであろうか。本報告では,この問題について組織編成の基本原理の観点から検討し,①関連型多角化をしているソニーのエレクトロニクス部門では部門の切り分けが困難であったこと,② EVA を導入するとともに個人業績と連動させたことによってNC間の調整を困難にさせたこと,および③グループ本社が投資家的な機能に特化したため,NC間の調整が困難であったことを明らかにしている。</p>

収録刊行物

  • 經營學論集

    經營學論集 85 (0), F21-1-F21-2, 2015

    日本経営学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845702284154368
  • NII論文ID
    130007712527
  • DOI
    10.24472/abjaba.85.0_f21-1
  • ISSN
    24242047
    24322237
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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