高度経済成長期以降の旧市街地における商工業の構造変化を契機とした土地利用変容の実態

書誌事項

タイトル別名
  • The change of residential site use in historical old city started with the development of commerce and industry from the period of rapid economic growth
  • Aiming for regenerating residential area in Takaoka city, Toyama
  • 地方商工都市・富山県高岡市の居住地再構築を目指して

抄録

<p>本研究では、商工都市・富山県高岡市を対象に1960年頃まで職住一体の事業所が業種ごとに集積していた旧市街地における2町をケーススタディとして取り上げ、土地利用の変容実態を2期に分けて明らかにした。第一の空では、高度経済成長期における郊外部での商工業の拠点開発を契機とした事業所移動に伴う商工業の空洞化と居住が空洞化する動き、第二の空ではその後専用住居化した敷地が空洞化する動きが見られた。その一方で居住が継承される動きがあるものの、新規居住者による継承は近年少なく、親族による居住継承が絶えることで空洞化が深刻になっていく今後、業種ごとの事業所立地に代わる地域特性の再認識が求められており、歴史的建築物を資源とした活用や隣接敷地・建物を組み合わせた新たな居住地創出など、業種ごとに見られた特徴的な居住継承の視点を踏まえた計画・構想の組み立てが居住地再構築には望まれる。</p>

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 54 (3), 1192-1199, 2019-10-25

    公益社団法人 日本都市計画学会

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