<i>Bursaphelenchus doui</i> 4アイソレイトのマツノマダラカミキリへの乗り移り

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タイトル別名
  • Transfer of four isolates of <i>Bursaphelenchus doui</i> into <i>Monochamus alternatus</i>

抄録

<p> 近年、マツノザイセンチュウ近縁種群(Bursaphelenchusxylophilusグループ)がマツノマダラカミキリ(Monochamus alternatus)と同族(Lamiini族)のカミキリムシ類によって媒介される事例が次々と発見されてきており、分子系統解析の結果、これらの線虫はその進化に伴い広葉樹から針葉樹へと寄主を変化させてきたと考えられている。演者らは、第123回日本森林学会大会において、マツノザイセンチュウ近縁種群のB. douiがビロウドカミキリ(Acalolepta fraudatrix)によって広葉樹から針葉樹へと運ばれてきた後に、Monochamus属のカミキリムシへと乗り換えたという仮説を提示した。B. douiは、広葉樹と針葉樹の両方を利用するビロウドカミキリとヒメヒゲナガカミキリ(M. subfasciatus)、針葉樹を利用するカラフトヒゲナガカミキリ(M. saltuarius)、及びアカマツ枯死木から分離されている。上記の仮説を検証するために、寒天培地を用いた人工蛹室で、これら4アイソレイトとマツノマダラカミキリを組み合わせたところ、前2アイソレイトよりも後2アイソレイトの方がマツノマダラカミキリによく乗り移る傾向が見られた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845712964841088
  • NII論文ID
    130007375821
  • DOI
    10.11519/jfsc.129.0_179
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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