持続性心房細動アブレーション後のmitral flutterに対して,mitral isthmus line未完成後,anterior line作成が有効であった1例

  • 脊古 裕太
    公益財団法人田附興風会医学研究所北野病院 心臓センター
  • 春名 徹也
    公益財団法人田附興風会医学研究所北野病院 心臓センター不整脈科
  • 舩迫 宴福
    公益財団法人田附興風会医学研究所北野病院 心臓センター不整脈科
  • 木村 祐樹
    公益財団法人田附興風会医学研究所北野病院 心臓センター
  • 関原 孝之
    公益財団法人田附興風会医学研究所北野病院 心臓センター
  • 林 秀幸
    公益財団法人田附興風会医学研究所北野病院 心臓センター
  • 岡野 光真
    公益財団法人田附興風会医学研究所北野病院 心臓センター
  • 佐々木 健一
    公益財団法人田附興風会医学研究所北野病院 心臓センター
  • 中根 英策
    公益財団法人田附興風会医学研究所北野病院 心臓センター
  • 宮本 昌一
    公益財団法人田附興風会医学研究所北野病院 心臓センター
  • 和泉 俊明
    公益財団法人田附興風会医学研究所北野病院 心臓センター
  • 猪子 森明
    公益財団法人田附興風会医学研究所北野病院 心臓センター

書誌事項

タイトル別名
  • An effective case of anterior mitral line ablation after incomplete posterior line in mitral isthmus on peri- mitral flutter after ablation for persistent atrial fibrillation.

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説明

<p></p><p>症例:70歳男性.心不全症状を伴う持続性心房細動(AF)に対して,2014年11月にPVIおよび左心耳近傍を含む左心房内CFAE通電を行った.心房粗動(AFL)が出現したため,2nd sessionを施行した.AFL(AFLCL 235ms)は僧帽弁輪を時計方向に旋回するmitral isthmus依存であった.左下肺静脈から僧帽弁口側壁方向にブロックライン作成(posterior mitral isthmus line)を試みたが,頻拍周期の延長は認めるもAFLは停止しなかった.Posterior mitral isthmus lineは未完成であるため,左上肺静脈の前壁天蓋から僧帽弁口前壁方向へのブロックライン(anterior mitral isthmus line)作成を試みた.Anterior mitral isthmus line作成中,AFLは停止した.約4か月後,頻拍周期が延長し,反時計方向に旋回するmitral isthmus依存性AFL(ATCL 406ms)が再発したが,前回のanterior mitral isthmus line中央付近のfragmented potentialへの通電中にAFLは停止した.Anterior mitral isthmus line作成後,左心耳への興奮伝導時間の延長が示唆されたが,洞調律時の僧帽弁通過血流で,左心房興奮波のQRS波に対する遅延はわずかであった.以後,洞調律維持され,心不全症状も認めていない.Mitral isthmus依存性AFLに対して,posterior mitral isthmus line作成困難であったため,anterior mitral isthmus line作成を行った.</p>

収録刊行物

  • 心臓

    心臓 48 (SUPPL.2), S2_124-S2_128, 2016-12-30

    公益財団法人 日本心臓財団

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845712986764032
  • NII論文ID
    130007435145
  • DOI
    10.11281/shinzo.48.s2_124
  • ISSN
    21863016
    05864488
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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