超音波エコーを用いた灌流腎画像評価法の検討

DOI
  • 宮崎 洵
    富山大学 大学院 理工学教育部 生命工学専攻
  • 小倉 亮介
    富山大学 大学院 理工学教育部 生命工学専攻
  • 吉池 成弥
    富山大学 大学院 理工学教育部 生命工学専攻
  • 岩永 進太郎
    富山大学 大学院 理工学教育部 生命工学専攻
  • 黒岡 武俊
    富山大学 大学院 理工学教育部 生命工学専攻
  • 中村 真人
    富山大学 大学院 理工学教育部 生命工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Image analysis method of Pperfused ion renal vascular image evaluation method using ultrasonic echo

抄録

<p>移植医療での深刻な臓器不足問題は緊喫の課題である。その解決をめざし、我々は臓器を体外で灌流培養し、臓器を再生することを目指した研究を行っている。生体外で臓器を再生する際には、灌流培養中の臓器機能、臓器の状態を無侵襲でリアルタイムに評価モニタリングする方法が必要である。そこで、我々は超音波エコーに着目し、体外灌流中の腎臓の画像評価を試みた。屠殺後数時間経過したブタ腎臓を用い、動静ラインを確保し、生理食塩水による初期灌流を施した。その後、超音波エコーによる観察を試み、血管造影を行った。造影は臨床で行われているコントラストエコー法、造影剤を用いてのコントラストエコー法を試行した。造影剤はポリビニルアルコール(以下PVA)溶液中にてSPG膜を用いてマイクロバブルを自家作製した。SPG膜によって均一な粒子径のマイクロバブルを発生させ、PVAを架橋する事によるバブルの安定化をはかった。マイクロバブルは直径約13 μmであった(作製直後)。更に、造影の動画については、Digital Subtraction Angiography変換プログラムを自作し、造影剤が灌流している血管網の様子を観察することに成功した。本手法を用いれば、内部の血管の循環状態を無侵襲で観測・評価でき、体外循環中の臓器の有効な無侵襲評価法の一つとして利用が期待される。</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual56 (Abstract), S178-S178, 2018

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845713000400896
  • NII論文ID
    130007483778
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual56.s178
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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