複視と動揺視の診断技法・治療選択

  • 工藤 洋祐
    横浜市立脳卒中・神経脊椎センター 神経内科
  • 城倉 健
    横浜市立脳卒中・神経脊椎センター 神経内科

書誌事項

タイトル別名
  • Management of Diplopia and Oscillopsia

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説明

複視は眼球運動にかかわる脳や末梢神経,筋などの障害により眼球運動が制限され,両眼の視線が合わなくなったために対象物が二重に見える現象で,原疾患は多岐にわたる.動揺視は身体の動きに対する視界や視線の安定化のための神経機構が障害され,対象物が動揺していると感じられる現象で,末梢ないし中枢前庭系や視覚認知の中枢などを含む多様な障害部位で出現し得る.診断には問診と神経学的診察が極めて重要であり,自己抗体測定や画像検査などの確定診断のための特異的検査の前に,系統だった診察技法が必須である.

収録刊行物

  • 神経眼科

    神経眼科 35 (3), 270-281, 2018-09-25

    日本神経眼科学会

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