Verruciform xanthomaの1症例

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タイトル別名
  • A case of verruciform xanthoma-light and electron microscopic observation
  • Verruciform xanthoma の1症例:とくに光顕的ならびに電顕的検討
  • 一とくに光顕的ならびに電顕的検討一

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説明

<p>著者らは稀れな良性腫瘍である verruciform xanthoma の1症例を経験したので報告する。症例は47歳, 女性で初診時の口腔内所見において, 1万歯肉部から歯肉頬移行部に灰白色を示す 9×9mm の広基性腫瘤を認めた。表面は穎粒状, 粗造であり弾性軟で, 臨床的に乳頭腫を疑った。光顕的観察より, 摘出物は厚い錯角化層を有する重層扁平上皮で被覆され, ほぼ等長な上皮突起がみられた。この上皮突起間には著明な泡沫細胞の集積を認め, その胞体内には明らかに脂肪滴が存在していた。上皮下には小円形細胞のびまん性浸潤を認めた。泡沫細胞は電顕的に, その胞体内に多数の脂肪頼粒を認めた。その穎粒の内容は明調なものが最も多く, 他にミエリン様構造など多彩な像を示していた。また泡沫細胞はその胞体内にミトコンドリアが豊富で, 多くの細胞突起を有するなど脂肪を蓄積した組織球ないしマクロファージと考えられた。また上皮基底細胞に変性がみられた。</p>

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