書誌事項
- タイトル別名
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- Two Cases of Lynch Syndrome That Were Diagnosed and Resected as Duodenal Cancer
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説明
<p>1例目は60歳の男性で,これまで上行結腸癌,右腎細胞癌,膀胱癌,前立腺癌,直腸癌の罹患歴がある.第6癌として発症した十二指腸癌に対して膵頭十二指腸切除術を行った.Lynch症候群を疑い遺伝子検索を行ったところMSH2遺伝子に変異を認めた.2例目は75歳の男性で,これまで3回の結腸癌,胃噴門部癌,直腸癌および再発胃癌を経験している.第7癌として発症した十二指腸癌に対して膵頭十二指腸切除術を施行した.遺伝子検索ではMLH1遺伝子に変異を認めた.Lynch症候群はミスマッチ修復遺伝子変異を原因とする常染色体優性遺伝性疾患とされており,そのうち十二指腸癌を含む小腸癌の累積発生率は2.5~4.3%とまれである.遺伝性大腸癌ガイドラインでは,消化管癌においては1~2年毎の内視鏡検査によるサーベイランスが提唱されているが,自験例から十二指腸癌の発症も念頭に置いた,計画的かつ綿密な全身検索を行う重要性が示唆された.</p>
収録刊行物
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- 日本消化器外科学会雑誌
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日本消化器外科学会雑誌 52 (1), 27-35, 2019-01-01
一般社団法人 日本消化器外科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845713049088768
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- NII論文ID
- 130007584910
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- ISSN
- 13489372
- 03869768
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可