道路構造の変化に対応した雨水の排除機能に関する考察

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タイトル別名
  • Considerations on method of rainwater drainage corresponding to road maintenance
  • ドウロ コウゾウ ノ ヘンカ ニ タイオウ シタ ウスイ ノ ハイジョ キノウ ニ カンスル コウサツ

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説明

<p>既存の都市空間の改善のための道路構造改造の一つとして,セミフラット型歩道が普及している.セミフラット型歩道は,バリアフリーの考えに基づき,横断歩道部では,車道面との段差が2cm,歩道面では,車道面との高さの差が5cmとしたものである.そして,歩道に沿って,車道側には,雨水排除のためのL型側溝が設置され,一定間隔で雨水桝が設置されている.L型側溝底面・車道面との段差は,主として人間工学的な視点から定められ,本来の雨水排除の目的に対応した水理学的な考察については十分なされておらず,その妥当性については検討の余地がある.また,近年の地球規模の気候変動に伴い,計画降雨よりも大きい降雨イベントが散見され,窪地であることなどの地勢的な影響でなく,雨水桝がグレーチングのごみや落ち葉により目詰まりするという物理的要因で浸水したとの報告もあり,雨水桝の機能についても改善の余地がある.本研究では,L型側溝の機能を水理学的に検討し,バリアフリーの考えも勘案したセミフラット型歩道の新しい設置方針を提案することを試みた.また,雨水桝の現況機能の実態をモニタリングから明らかにし,設計および維持管理上の改善案を提案した.</p>

収録刊行物

  • 下水道協会誌

    下水道協会誌 56 (679), 88-96, 2019-05-01

    公益社団法人 日本下水道協会

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