長野県天龍村におけるクツワムシの分布とその制限要因

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タイトル別名
  • Distribution of Mecopoda nipponensis and factors limiting its range in Tenryu Village, Nagano prefecture

抄録

クツワムシ Mecopoda nipponensisは, 秋に鳴く虫として有名な直翅目キリギリス科の昆虫である. 長野県では天龍村にのみ生息するが, その分布は50年前からほとんど変わっていない. 著者らは, 2014年8 - 9月に天龍村の平岡以南においてクツワムシの分布を調べるとともに, 生息地の広がりを調査した. クツワムシの分布は, 早木戸川沿いでは部分的に拡大していたものの, 大きくは10年前と変わらなかった. 生息地の広がりは分布北限付近で小さくなり, 平岡の集落に入るとほとんどなくなった. これらの結果から, 地球温暖化の下でクツワムシの分布は拡大傾向にあるが, 今後も平岡の集落を通った北上は難しいと考えられる.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845713075240576
  • NII論文ID
    110010016312
  • DOI
    10.20807/icmnhr.16.0_31
  • ISSN
    2424239X
    13453483
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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