Phos-tag<sup>TM</sup> SDS–PAGEを用いたRabリン酸化の解析

  • 伊藤 弦太
    東京大学大学院薬学系研究科・脳神経疾患治療学社会連携講座
  • 富田 泰輔
    東京大学大学院薬学系研究科・脳神経疾患治療学社会連携講座 東京大学大学院薬学系研究科・機能病態学教室

書誌事項

タイトル別名
  • Characterization of Rab phosphorylation by LRRK2 using Phos-tag SDS–PAGE

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抄録

<p>LRRK2(leucine-rich repeat kinase 2)は,家族性パーキンソン病(Parkinson’s disease; PD)の原因遺伝子産物のひとつであり,Ser/Thrキナーゼドメインを有する機能未知のタンパク質である.筆者らは近年,LRRK2の生理的基質としてRab10を含む低分子量GTPase Rabファミリータンパク質を同定し,家族性PD変異によってRab10のリン酸化が異常亢進することを明らかにした.この過程で,内因性Rab10のリン酸化を検出するためにPhos-tag SDS–PAGEを活用した.Phos-tag SDS–PAGEでは,タンパク質のリン酸化をバンドシフトとして観察することが可能であり,リン酸化特異抗体を作製せずとも,内因性レベルのリン酸化を検出することができた.本稿では,Phos-tagを駆使して行ったRab10リン酸化に関する研究をまとめた.</p>

収録刊行物

  • 電気泳動

    電気泳動 63 (2), 31-34, 2019

    日本電気泳動学会

参考文献 (12)*注記

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