SDGs によるガバナンスの本質を踏まえた指標の役割と機能

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タイトル別名
  • Roles and Functions of Indicators for Governing SDGs
  • SDGs ニ ヨル ガバナンス ノ ホンシツ オ フマエタ シヒョウ ノ ヤクワリ ト キノウ

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説明

持続可能な開発目標 (Sustainable Development Goals:SDGs) の採択から 2 年余りが経って 232 のグローバル指標が決定したことで,目標,ターゲット,指標の三層構造が確立した。SDGs は法的枠組みではなく,目標とその進捗を測る指標によるシンプルな構造からなる新たなグローバル・ガバナンス手法であり,進捗測定は重要な柱である。その方法は,将来の行動強化を視野に入れながら,指標に基づいて進捗を測る国連事務総長の SDGs 進捗報告書の他,「グローバル持続可能な開発報告書 (Global Sustainable Development Report:GSDR)」によるものがある。SDGs は環境,経済,社会の諸側面を包括的に行うがゆえに,多様な測定方法が可能となり,何を測定の目的とするのかにより指標も大きく変わってくる。SDGs は各ステークホルダーに独自の指標設定を推奨していることから今後,自律分散的な SDGs の性質を踏まえ,企業や自治体といった行為主体ごとに,比較可能かつ,次の政策や行動を導くような指標体系を設計していく必要がある。2030 年へ向けた変革を導くカギは指標を策定するプロセスそのものにあるといってよい。

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