超音波検査を用いた心外膜下脂肪厚の検査者間誤差の検討

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  • Interobserver Variability of Epicardial Adipose Tissue Thickness Measurements by Echocardiography

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<p>目的:心外膜下脂肪(EAT)は主に冠動脈周囲に付着する異所性内臓脂肪である.我々は,過去にリニアプローブを用いて前室間溝で計測したEAT厚(EAT-AIG)が,冠動脈疾患との有用な指標となることを報告した.しかし,これらは単施設での報告であったため,多施設で用いることができるかについての検証はできていない.そこで,本研究は,同一被験者におけるEAT-AIG厚の検査者間誤差について多施設で検討することを目的とした.</p><p>対象と方法:各施設の3名の技師がボランティア12名(平均年齢61±22歳,男性8例)のEAT-AIG厚を測定し,検査者間誤差を検討した.使用装置はVivid E9の高周波リニアプローブを用いた.EAT-AIG厚は,心尖部よりも一肋間上の位置で,収縮期の時相で心膜から心筋に垂直に測定した.各検査者は,被験者情報および他の検査者の計測値がブラインドされた状態でEAT-AIG厚を記録した.検査者間誤差の評価には,Bland–Altman解析,級内相関係数(ICC)を用いた.</p><p>結果と考察:全検査者におけるEAT-AIG厚の計測値は良好な相関であった.ICCは0.91(95%信頼区間:0.78–0.97, p<0.01)であり,高い再現性を示した.しかし,1例EAT-AIG厚が平均よりも過大評価されていた.その計測位置は,心尖部よりも一肋間上の位置ではなく,心尖部断面であった.</p><p>結語:全検査者におけるEAT-AIG厚の計測値は,高い再現性を示した.EAT-AIG厚の測定法は,計測位置に留意していれば計測誤差も比較的少ない優れた測定法であることが証明できた.</p>

収録刊行物

  • 超音波検査技術

    超音波検査技術 44 (4), 456-463, 2019-08-01

    一般社団法人 日本超音波検査学会

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