知的障害特別支援学校中学部における積極的行動支援の実践 ―登校時に自分から挨拶をする行動の形成―

書誌事項

タイトル別名
  • Schoolwide Positive Behavior Support for Junior High School Students With Intellectual Disabilities
  • チテキ ショウガイ トクベツ シエン ガッコウ チュウガクブ ニ オケル セッキョクテキ コウドウ シエン ノ ジッセン : トウコウジ ニ ジブン カラ アイサツ オ スル コウドウ ノ ケイセイ

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抄録

<p>本研究は、知的障害特別支援学校において自立活動の時間における指導が日常生活場面においても生かされるように、教員間で目標や指導方法を共有する環境設定を構築し、効果と課題を明らかにした。従属変数は、生徒の実態と高等部が企業や作業所から聞き取ったニーズ表を参考に、「自分から挨拶をすること」とした。指導では、視覚的プロンプトの提示と流暢性トレーニングを行い、生徒の担任教員が指導に加わった。その結果、30名中26名の生徒が登校時に自分から担任教員に挨拶ができるようになり、指導に加わっていない教員に対しても、挨拶ができるようになった。指導後に中学部教員に行った社会的妥当性に関するアンケートにおいては、共通の目標をたて、指導することに必要性と効果が認められた。一方、教員の負担を下げ、実現性を高めるシステム作りを行うことが課題となった。</p>

収録刊行物

  • 特殊教育学研究

    特殊教育学研究 56 (1), 21-31, 2018-05-31

    一般社団法人 日本特殊教育学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (6)*注記

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