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- 齋藤 隆彦
- 鳥取大学附属中学校
書誌事項
- タイトル別名
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- Significance to Develop Students Thinking Ability by Connecting Things which are Similar
- コクゴカ ニ オイテ 《 ルイジ 》 オ イシキ サセル コト ノ イギ
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抄録
国語科において《類似》でつなぐことは修辞の一事項の「比喩」として多くは扱われる。しかし,《類似》でつなぐことは,修辞上の「言葉のあや」に収まらない。修辞と思考の関係について,波多野完治ら,多くの研究者が論じている。近代科学を支えてきた「客観的な正しさ」を積み重ねる思考は「同一」か「差異」かを問うことで成立する。そのような近代科学的思想のもとで,《類似》はあいまいさの源であった。しかし,アリストテレスらは《類似》のもつ可能性を高く評価し,今日また,《類似》の再評価が認知科学,哲学といった分野でなされている。本稿では,《類似》でつなぐ力を考察し,現前の「定型的には解けない問題」を解く重要な力と捉え,国語科における育成の意義と方法を考察する。
収録刊行物
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- 日本教科教育学会誌
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日本教科教育学会誌 38 (1), 37-47, 2015
日本教科教育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390846609799575040
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- NII論文ID
- 130007790676
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- NII書誌ID
- AN00247430
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- ISSN
- 24241784
- 02880334
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- NDL書誌ID
- 026606364
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可