関節リウマチを合併したCD20陰性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫・非特異型

  • 吉野 明久
    国立病院機構長崎医療センター 血液内科
  • 牧山 純也
    国立病院機構長崎医療センター 血液内科 国立病院機構長崎医療センター 臨床研究センター
  • 今泉 芳孝
    長崎大学病院 血液内科
  • 松尾 江美
    地域医療機能推進機構諫早総合病院 血液内科
  • 北之園 英明
    国立病院機構長崎医療センター 血液内科
  • 中島 潤
    国立病院機構長崎医療センター 血液内科
  • 加藤 丈晴
    国立病院機構長崎医療センター 血液内科
  • 三好 寛明
    久留米大学医学部 病理学講座
  • 大島 孝一
    久留米大学医学部 病理学講座
  • 吉田 真一郎
    国立病院機構長崎医療センター 血液内科
  • 宮﨑 泰司
    長崎大学原爆後障害医療研究所 原爆・ヒバクシャ医療部門 血液内科学研究分野

書誌事項

タイトル別名
  • CD20-negative diffuse large B-cell lymphoma complicated by rheumatoid arthritis
  • 症例報告 関節リウマチを合併したCD20陰性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫・非特異型
  • ショウレイ ホウコク カンセツ リウマチ オ ガッペイ シタ CD20 インセイビマンセイ ダイ サイボウガタ Bサイボウ リンパシュ ・ ヒトクイガタ

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説明

<p>CD20抗原はB細胞リンパ腫の多くで発現を認め,診断に重要な表面抗原の1つである。関節リウマチ患者では悪性リンパ腫の合併が多く,びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)は最も頻度が高い病型である。今回,関節リウマチを合併したCD20陰性DLBCLを経験した。症例は81歳女性。左頸部腫瘤,扁桃腫大,多関節痛を認めた。扁桃病変の病理所見では大型異型細胞のびまん性増殖を認め,免疫染色ではCD3, CD20ともに陰性であった。CD79a, BCL2およびMUM1は陽性,CD10, CD138, BCL6, PAX5, EBV-ISH, HHV8およびALKは陰性であり,関節リウマチを合併したCD20陰性DLBCL, not otherwise specifiedと診断した。減量CHOP療法を行い部分寛解となった。CD20陰性DLBCLは稀であり,臨床病理学的な知見の蓄積が望まれる。</p>

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 61 (1), 33-38, 2020

    一般社団法人 日本血液学会

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