男性における尿検体を用いたHuman Papillomavirus検査の意義

  • 重原 一慶
    金沢大学大学院医薬保健学総合研究科泌尿器集学的治療学
  • 中川 朋美
    金沢大学大学院医薬保健学総合研究科泌尿器集学的治療学
  • 坂本 次郎
    金沢大学大学院医薬保健学総合研究科泌尿器集学的治療学
  • 中嶋 一史
    金沢大学大学院医薬保健学総合研究科泌尿器集学的治療学
  • 八重樫 洋
    金沢大学大学院医薬保健学総合研究科泌尿器集学的治療学
  • 川口 昌平
    金沢大学大学院医薬保健学総合研究科泌尿器集学的治療学
  • 中嶋 孝夫
    石川県立中央病院泌尿器科
  • 島村 正喜
    能美市立病院泌尿器科
  • 北村 唯一
    性の健康医学財団
  • 溝上 敦
    金沢大学大学院医薬保健学総合研究科泌尿器集学的治療学

書誌事項

タイトル別名
  • The significance of human papillomavirus screening in urine samples among men
  • ダンセイ ニ オケル ニョウケンタイ オ モチイタ Human Papillomavirus ケンサ ノ イギ

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抄録

【目的】男性における尿検体を用いたHPV検査の意義について検討した。【対象と方法】泌尿器科外来を受診した788例を対象とし、亀頭の擦過検体と尿検体を採取した。各検体からDNAを採取し、HPV検査を実施した。【結果】年齢は53.9±20.8歳。HPV検出率は亀頭検体24.1%、尿検体6.6%であり、亀頭検体で有意に高かった。そのうち高リスク型HPV検出率は亀頭54.7%、尿50.0%であった。外性器HPV検出に対する尿検体の特異度および感度は、それぞれ65%、79%であった。HPV陽性例の中で、発がんに最も関連するHPV16の検出率は、亀頭5.8%、尿23.1%であり、尿検体において有意に高かった。【結論】男性において性器HPV感染のスクリーニングとしては、亀頭の擦過検体を用いるべきである。一方、尿からは16型が多く分離され、その病原性を検討するには、尿検体も用いたほうが良いかもしれない。

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