マウス大腿骨骨折モデルにおける 脱分化脂肪細胞 (DFAT) 移植による骨形成促進効果

  • 山田 知裕
    日本本大学医学部整形外科学系整形外科学分野
  • 松本 太郎
    日本大学医学部機能形態学系細胞再生・移植医学分野
  • 風間 智彦
    日本大学医学部機能形態学系細胞再生・移植医学分野
  • 新井 嘉則
    日本大学歯学部歯科放射線学講座
  • 加野 浩一郎
    日本大学生物資源科学部応用生物科学科
  • 徳橋 泰明
    日本本大学医学部整形外科学系整形外科学分野
  • 中西 一義
    日本本大学医学部整形外科学系整形外科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Promoting Effect of Dedifferentiated Fat Cell Transplantation on Bone Formation in a Mouse Femoral Fracture Model
  • マウス ダイタイコツ コッセツ モデル ニ オケル ダツブンカ シボウ サイボウ(DFAT)イショク ニ ヨル コツ ケイセイ ソクシン コウカ

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説明

四肢の骨折は治療法や手術方法が確立されて いるが,重度の外傷,広範囲な骨欠損では,適切な治 療や手術を施行しても,骨の癒合が不十分となること が多い.近年,整形外科領域においても,幹細胞など を利用した再生医療が期待されている.脱分化脂肪細 胞 (dedifferentiated fat cell: DFAT) は成熟脂肪細胞に由来 する間葉系幹細胞に類似した多能性細胞である.本研究 は,マウス大腿骨骨折モデルに対し,DFAT をペプチド ハイドロゲルと共に骨折部位に移植し,骨形成促進効果 を検討した.その結果,DFAT 移植により仮骨形成が促 進され,骨折部周囲の骨量の増加が誘導されることが明 らかとなった.DFAT は,難治性骨折に対する治療用細 胞源として有望であることが示された.

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参考文献 (13)*注記

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