高速溶媒抽出装置を用いたGC-MS/MSによるPCBs分析法の改良と対象食品の拡大

書誌事項

タイトル別名
  • Improvement of Analytical Method of PCBs by GC-MS/MS Using an Accelerated Solvent Extractor and Expansion of Target Food Products
  • コウソク ヨウバイ チュウシュツ ソウチ オ モチイタ GC-MS/MS ニ ヨル PCBs ブンセキホウ ノ カイリョウ ト タイショウ ショクヒン ノ カクダイ

この論文をさがす

説明

<p>高速溶媒抽出装置(ASE)およびGC-MS/MSを用いた魚類中PCBs分析法の対象食品拡大を検討したところ,特定の食品において低塩素化PCBs(一部の3~4塩素化PCBs)の回収率が低値を示すことが判明したため,分析法の改良を試みた.スズキ・牛乳において,ASE抽出前の凍結乾燥を実施しても十分な改善は認められなかったが,固相抽出カラムをシリカゲル/硫酸シリカゲル積層カラムに変更することにより低塩素化PCBsの回収率が著しく向上した.本法を他の食品においても評価するため,魚類,肉類,卵類,乳および乳製品中のPCBs分析を行った.測定対象は3~7塩素化PCBsとし,試料を抽出温度125 ℃,抽出溶媒n-ヘキサンでASEにて抽出の後,シリカゲル/硫酸シリカゲル積層カラムで精製し,GC-MS/MSで測定した.3~7塩素化PCBsの定量下限は0.03~0.16μg/kgであった.各食品で5併行の添加回収試験を行った結果,3~7塩素化PCBsの回収率は84~112%,変動係数は1~9%であった.</p>

収録刊行物

  • 食品衛生学雑誌

    食品衛生学雑誌 61 (5), 186-191, 2020-10-25

    公益社団法人 日本食品衛生学会

参考文献 (3)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ