コミュニケーションエラー体感型ボードゲームを用いた卒前医療安全教育の試み

  • 前田 佳孝
    自治医科大学 メディカルシミュレーションセンター
  • 淺田 義和
    自治医科大学 情報センター IR部門
  • 鈴木 義彦
    自治医科大学 メディカルシミュレーションセンター
  • 川平 洋
    自治医科大学 メディカルシミュレーションセンター

書誌事項

タイトル別名
  • A Case Report on Using a Board Game in Undergraduate Patient Safety Education to Enable Communication Error Experiences
  • 新たな試み コミュニケーションエラー体感型ボードゲームを用いた卒前医療安全教育の試み
  • アラタ ナ ココロミ コミュニケーション エラー タイカンガタ ボードゲーム オ モチイタ ソツ ゼン イリョウ アンゼン キョウイク ノ ココロミ

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抄録

<p>背景 : 臨床未経験の学生は臨床でのコミュニケーションエラーを想像しづらく, その早期からの教育が難しい. そこで, 学生の理解を促すため, ボードゲーム (BG) を開発し, 実践した. 方法 : BGは患者名が記されたボードと, 薬品名等が書かれたカードから成る. 学生は教員の指示に従ってカードをボードに置く. 指示には実際の事故例に基づくトラップを複数含め, 学生にエラーを体験させた. 省察 : 本BGは学習内容を単純化し, 楽しく学ばせるゲーム要素と, 事故例を基にエラーを忠実に再現したシミュレーション要素を含む. この両立により, 臨床未経験者への安全教育でもARCSモデルの各要素をバランスよく感じさせられた可能性がある.</p>

収録刊行物

  • 医学教育

    医学教育 51 (5), 585-589, 2020-10-25

    日本医学教育学会

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