粉瘤から発生したと考えた顔面の有棘細胞癌―症例報告ならびに本邦報告例と海外報告例のまとめ―

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タイトル別名
  • Squamous Cell Carcinoma Possibly Generated from Epidermal Cyst on the Face -Case Report and Summary of Japanese and Overseas Reports-
  • フンリュウ カラ ハッセイ シタ ト カンガエタ ガンメン ノ ユウキョク サイボウ ガン : ショウレイ ホウコク ナラビニ ホンポウ ホウコクレイ ト カイガイ ホウコクレイ ノ マトメ

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抄録

<p>65歳,男性.数年前より左頬部の腫瘤を自覚し,増大傾向であった.初診時,中央に10 mmの潰瘍を伴う40×38 mmの淡紅色の皮下腫瘤があり,同側頸部に腫大したリンパ節を触知した.超音波検査で多房性の囊腫構造がみられ,皮膚生検,PET-CTで有棘細胞癌,左頸部リンパ節転移と診断し,切除術と頸部リンパ節郭清術を行い,S-1内服と放射線療法を行った.切除標本では囊腫壁と連続して腫瘍が増生していた.粉瘤より有棘細胞癌が発生することはまれであるが,通常の有棘細胞癌と臨床像が異なる点があり,今後の診療にあたり,特徴を理解しておくことが肝要である.</p>

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