ディファレンシャルモビリティ

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抄録

ガス中でイオンに電場を印加するとイオンはドリフト運動するが,その速度は電場の強さにほぼ比例し,その比例係数をモビリティという.実際には低電場と高電場でモビリティに差が生じることがあり,その差をディファレンシャルモビリティ(DM)と呼ぶ.DMはイオン種に依存する量であり,これを用いてイオンの選別を行う技術がディファレンシャルモビリティスペクトロメトリ(DMS)である.質量分析では,大気圧イオン源と質量分析器の間にDMSを設置することがある.DMはイオンとガス分子との相互作用に大きく依存するので,気化させたプロパノールなどの分子ガスを添加して,質量分析を適用する試料分子イオンの選択性を向上することができる.

収録刊行物

  • ファルマシア

    ファルマシア 57 (2), 134_4-134_4, 2021

    公益社団法人 日本薬学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390849931334136704
  • NII論文ID
    130007979503
  • DOI
    10.14894/faruawpsj.57.2_134_4
  • ISSN
    21897026
    00148601
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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