ZigBeeメッシュネットワークを活用した大型公園における迷子防止・来場者動線観測システムの開発と評価

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タイトル別名
  • Development and Evaluation of Lost-Child Prevention and Visitor Observation System in Large Park Utilizing ZigBee Mesh Network

抄録

大型の公園では,迷子が多く発生することが問題となっている.現状では,子供に名前と連絡先を書いた迷子シールを貼るなどの対策がとられているが,迷子を解決するために時間を要している.そこで本研究では,ZigBeeの通信機能に対応した迷子防止装置を中心とした,迷子防止システムを研究開発する.この提案システムでは,ZigBeeメッシュネットワークを構成して親子がそれぞれもつ装置の位置情報を収集することで,親が子供の位置をリアルタイムに把握できる.加えて,このシステムを通して収集したデータを活用して来場者の動線を観測することで,公園や,その公園で開催されるイベントの管理者に対して,迷子が発生する可能性の高い要注意エリア・時間帯を提示する.開発したシステムの有効性を評価するために,新潟県長岡市の国営越後丘陵公園で開催されたサマーナイトフェスティバルを対象として実証実験を実施している.この実証実験により得られた位置情報から,子供が迷子になりやすい要注意エリア・時間帯を確認する.また,来場者の移動軌跡を解析することで,合計三つの行動パターンに分類できることを明らかにしている.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390850247501130240
  • DOI
    10.14923/transcomj.2020gwp0009
  • ISSN
    18810209
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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