III 度熱中症に急性肝不全を合併した1例
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- 井上 元
- 昭和大学医学部 救急・災害医学講座 昭和大学藤が丘病院 救命救急科
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- 宮本 和幸
- 昭和大学医学部 救急・災害医学講座 昭和大学藤が丘病院 救命救急科
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- 柿 佑樹
- 昭和大学医学部 救急・災害医学講座 昭和大学藤が丘病院 救命救急科
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- 鈴木 恵輔
- 昭和大学医学部 救急・災害医学講座 昭和大学藤が丘病院 救命救急科
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- 高安 弘美
- 昭和大学藤が丘病院 救命救急科
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- 樫村 洋次郎
- 昭和大学藤が丘病院 救命救急科
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- 大野 孝則
- 昭和大学藤が丘病院 救命救急科
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- 前田 敦雄
- 昭和大学医学部 救急・災害医学講座
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- 佐々木 純
- 昭和大学藤が丘病院 救命救急科
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- 土肥 謙二
- 昭和大学医学部 救急・災害医学講座
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- 林 宗貴
- 昭和大学藤が丘病院 救命救急科
書誌事項
- タイトル別名
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- A case of acute hepatic failure induced by severe heatstroke.
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説明
<p>III 度熱中症は時に重篤な肝不全をきたすことがある。症例は60歳, 男性。トラック内で意識消失した状態で発見され直近医療機関へ搬送された。前医搬送時の体温は41℃でショック状態であったが, 補液で改善した。意識障害の遷延と肝逸脱酵素の上昇があり当院へ転送された。高体温, 中枢神経障害, 肝・腎機能障害, 凝固異常があり III 度熱中症と診断した。第3病日に肝不全となり, 同日から血漿交換, 血液濾過透析, メチルプレドニゾロン1,000 mg/dayを3日間施行した。肝障害は第3~4病日にかけて徐々に軽快した。 III 度熱中症に伴う肝不全は2~3病日前後から顕在化することが多い。肝障害から肝不全に至った場合は, 血漿交換・血液濾過透析・ステロイドパルスなど集学的な集中治療を早期に導入するべきであると考える。</p>
収録刊行物
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- 日本救急医学会関東地方会雑誌
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日本救急医学会関東地方会雑誌 42 (2), 48-50, 2021-03-31
日本救急医学会関東地方会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390850490578930432
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- NII論文ID
- 130008009453
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- ISSN
- 24342580
- 0287301X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可