無侵襲的出生前遺伝学的検査(NIPT)を受検した夫と妻それぞれの思い —結果的にNIPT陰性であった夫婦10組の語りから—
-
- 宮田 海香子
- 長崎大学病院 看護部 長崎大学病院 遺伝カウンセリング部門 長崎大学 医歯薬学総合研究科 医療科学専攻 看護学
-
- 佐々木 規子
- 長崎大学病院 遺伝カウンセリング部門 長崎大学 生命医科学域 保健学系
-
- 森藤 香奈子
- 長崎大学病院 遺伝カウンセリング部門 長崎大学 生命医科学域 保健学系
-
- 松本 正
- 長崎大学病院 遺伝カウンセリング部門 みさかえの園総合発達医療福祉センターむつみの家
-
- 長谷川 ゆり
- 長崎大学病院 遺伝カウンセリング部門 長崎大学病院 産婦人科
-
- 三浦 生子
- 長崎大学病院 遺伝カウンセリング部門 長崎大学病院 産婦人科
-
- 三浦 清徳
- 長崎大学病院 遺伝カウンセリング部門 長崎大学病院 産婦人科
-
- 宮原 春美
- 長崎大学 子どもの心の医療・教育センター
-
- 江藤 宏美
- 長崎大学 生命医科学域 保健学系
書誌事項
- タイトル別名
-
- Thoughts of husbands and wives who received non-invasive prenatal genetic testing (NIPT) : 10 couples whose NIPT results were negative
この論文をさがす
説明
【目的】無侵襲的出生前遺伝学的検査(NIPT)の受検プロセスにおける夫婦それぞれの思いや考えを明らかにすることである。【方法】対象はNIPTを受検した夫婦10 組とした。インタビュー内容は、妊娠が分かった時、NIPTを受検し結果を待っている間、検査結果を聞いた時の3時点の妊娠や検査に対する思いや考えについてである。インタビュー内容をコード化し、類似性によって集め、カテゴリー化した。【結果】妻は妊娠に対して、喜びだけでなく流産や胎児の健康への不安も抱き、検査結果を待つ間 < たぶん大丈夫 > と言い聞かせていた。また、 < 胎児への愛着を封印する > 思いや < 命の選別に対する葛藤 > を抱えていた。検査結果を聞き、夫婦ともに安心していたが、妻は < 一つの不安が減っただけ > と語っていた。【結語】妻と夫には共通する思いとそうではない思いがあることが明らかとなった。夫婦間で多様な気持ちや考えを共有し、結論を出すことができるように支援することが重要である。ここに遺伝カウンセリングの役割がある。
収録刊行物
-
- 看護科学研究
-
看護科学研究 19 (1), 3-12, 2021
大分県立看護科学大学看護研究交流センター
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390850799526453632
-
- NII論文ID
- 130008031368
-
- ISSN
- 24240052
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- journal article
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
- KAKEN
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可