対象選択動作モデルに基づく視線入力デバイス操作

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タイトル別名
  • Operation of Gaze Input Device Based on Target Selection Model
  • タイショウ センタク ドウサ モデル ニ モトズク シセン ニュウリョク デバイス ソウサ

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抄録

近年,視線検出視技術の進歩に伴い,視線入力を用いたデバイス操作が可能になった.手を伴わない操作が可能なため,手を使用できない環境での適用や,高齢者や重度肢体障害者向けのデバイスとしての利用も期待されている.視線入力における主な操作として対象選択動作が挙げられる.本稿では,対象選択動作モデルとして提案されているFitts の法則を,視線入力における対象選択動作に適したモデルとして,選択対象に視線を安定させる注視動作と,選択対象の確定を行う確定動作に分類したモデルを提案する.注視動作では視線の振動による動作時間の増加,確定動作では従来のスクリーンボタンを用いる手法では画面領域を圧迫するといった問題を抱えており,提案モデルを基に解決することを目的とした.注視動作では視線の振動による選択の難度を下げ,従来手法から対象選択時間を1.13 秒下げた.また,確定動作ではスクリーンボタンを用いず,画面外領域を用いることで動作難度を下げる,画面外決定領域を用いた手法を提案した.

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