科学技術の進歩する方向についての生徒の認識を深める中学校における授業実践研究 : 振動力発電教材を取り入れたエネルギー学習を通して

書誌事項

タイトル別名
  • A Case Study of the Perception of Science and Technology in Lower Secondary School Class : Introduction of a Teaching Device that Converts Vibrations into Electricity
  • カガク ギジュツ ノ シンポ スル ホウコウ ニ ツイテ ノ セイト ノ ニンシキ オ フカメル チュウガッコウ ニ オケル ジュギョウ ジッセン ケンキュウ シンドウリョク ハツデン キョウザイ オ トリイレタ エネルギー ガクシュウ オ トオシテ

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抄録

<p>科学技術が今後進歩する方向について考える2時間扱いの理科授業を計画し,公立中学校3年生を対象に授業を実施した。学習前には約9割の生徒が単に生活を豊かにする先進的な科学技術の進歩が必要であると考えていた。第1時で,科学技術の進歩に伴うエネルギー消費量の増加や環境問題の進行,及び各種発電方法の有効性と課題について学習した結果,科学技術の進歩が必要と考える生徒は半数以下に減少した。しかし,第2時で,これまで利用されなかったエネルギーを利用する振動力による発電を体験し,社会での利用例や試算を知る学習を行った結果,ほぼ全員の生徒がエネルギー資源の枯渇を防ぎ, 自然環境を守るという視点も含めた共存的な科学技術の進歩が必要であるという認識に変容したことが判明した。以上のことから,本学習は,科学技術の進歩する方向についての生徒の認識を深めるために有効であることが示唆された。</p>

収録刊行物

  • 理科教育学研究

    理科教育学研究 52 (1), 37-46, 2011-07-05

    一般社団法人 日本理科教育学会

参考文献 (4)*注記

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