出雲北山山地における植栽木のニホンジカ採食圧試験

  • 林 晋平
    島根県中山間地域研究センター 現:島根県松江県土整備事務所
  • 陶山 大志
    島根県中山間地域研究センター
  • 山中 啓介
    島根県東部農林振興センター出雲事務所

書誌事項

タイトル別名
  • Planting test of six tree species less likely to be browsed by sika deer (<i>Cervus Nippon</i>) in “Izumo-kitayama-sanchi” mountainous district.
  • イズモ キタヤマ サンチ ニ オケル ショクサイモク ノ ニホンジカサイショクアツ シケン

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説明

<p>2013 <tt>年</tt>12 <tt>月,ニホンジカの生息する出雲北山山地内の松くい虫被害木伐採跡地で,当該地域に自生する樹種アカマツ,アブラギリ,エゴノキ,シロダモ,センダン,タブノキを植栽し,ニホンジカの採食圧調査を</tt>2014 <tt>年</tt>5 <tt>月~</tt>12 <tt>月まで実施した。その結果,アカマツは強い食害を受けなかったものの,新芽の食圧が高く伸長生長に影響すると思われた。アブラギリは全く食害を受けなかったが,活着率が</tt>50<tt>%と低く植栽場所を検討する必要があった。エゴノキは枯死率が低かったものの,採食圧が高く今後の生長は期待できなかった。シロダモは採食圧が低く,活着も良好であり最も植栽木に適していると推察された。センダン,タブノキは幹まで採食されるか、枯死するものがほとんどであり,植栽には適さなかった。ニホンジカ生息地においてシカ柵やツリーシェルターを使わずに早期に森林再生を行う場合は,不嗜好性,活着および森林の多様性を総合的に考慮し,アカマツ,アブラギリ,シロダモなどを混植することが望ましいと考えられる。 </tt></p>

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