VIII.誤嚥性肺炎と咳嗽反射

  • 海老原 覚
    東邦大学大学院医学研究科リハビリテーション医学講座

書誌事項

タイトル別名
  • VIII. Aspiration Pneumonia and Cough Reflex
  • 誤嚥性肺炎と咳嗽反射
  • ゴエンセイ ハイエン ト セキソウハンシャ

この論文をさがす

説明

<p>咳反射は,これまで延髄の脳幹部反射と捉えられ,上位中枢神経系の関与はあまり考えられてこなかった.しかし,近年,咳が出るときは,咳衝動(urge-to-cough)という感覚が先行して大脳皮質に伝わり,その咳衝動が咳反射を調節していることがわかってきた.加齢によりフレイル状態になると,まず嚥下反射が障害され,さらに,フレイルが進行して咳衝動がなくなり,その後,咳反射が消失して誤嚥性肺炎が発症することがわかってきた.</p>

収録刊行物

  • 日本内科学会雑誌

    日本内科学会雑誌 109 (10), 2142-2148, 2020-10-10

    一般社団法人 日本内科学会

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

参考文献 (11)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ