救急隊によるポケットフェイスマスクを用いた肺の酸素化と感染のリスクの検証 -CPR用マネキンによるシミュレーション-

DOI
  • 大和田 均
    国士舘大学大学院 救急システム研究科 新潟医療福祉大学 医療技術学部
  • 吉岡 耕一
    国士舘大学大学院 救急システム研究科
  • 張替 喜世一
    国士舘大学大学院 救急システム研究科
  • 中川 雄公
    大阪大学医学部附属病院 高度救命救急センター
  • 田中 秀治
    国士舘大学大学院 救急システム研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Lung oxygenation and bacterial contamination during rescue breathing via pocket mask with oxygen insufflation-Comparison with a bag valve mask-

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抄録

<p>目的と方法:1)ポケットフェイスマスク(ポケットマスク)を用いて100%酸素を送気しながら人工呼吸を行い,酸素濃度検知器により,マネキンのビニール肺中の酸素濃度の推移を測定し,バッグバルブマスク(BVM)で人工呼吸した場合と比較した。2)ポケットマスクにより人工呼吸を行い,口腔内常在菌の肺への移行率を測定した。結果:1)送気後180秒で酸素濃度の平均値はポケットマスクで70.3%,BVMは97.5%であった。2)被検者口腔内からの常在菌は検出されたが,マネキンの肺から菌は検出されなかった。結論:ポケットマスクを用いて100%酸素の送気により肺内の酸素濃度は高値を示し,フィルターにより口腔内常在菌の肺への侵入を遮断できた。</p>

収録刊行物

  • 蘇生

    蘇生 40 (2), 64-68, 2021-09-29

    日本蘇生学会

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