漢字に関する学力の構造を記述する方法についての検討――「運用力」概念の検討を起点として――

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タイトル別名
  • A Study on the Method of Describing the Structure of Academic Ability Regarding Kanji: Starting from the Examination of the Concept of “Operational Capability”
  • カンジ ニ カンスル ガクリョク ノ コウゾウ オ キジュツ スル ホウホウ ニ ツイテ ノ ケントウ : 「 ウンヨウリョク 」 ガイネン ノ ケントウ オ キテン ト シテ

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抄録

<p>この研究の目的は、「漢字に関する学力」を構造化し、記述するための方法を明らかにすることである。</p><p>この目的を達成するために、この研究では、漢字の「運用力」に注目した。</p><p>まず、千々岩弘一と加納千恵子の一連の研究を調査し、二人の研究において、「運用力」がどのように論じられているかを明らかにした。その結果、次の2点の課題を発見した。</p><p>(1)「漢字に関する学力」の構造の中に、「運用力」と「知識」とをどのように位置づけるか</p><p>(2)「読むこと」や「書くこと」などといった他の領域の学力と「漢字に関する学力」との関係をどうするか</p><p>この2点の課題を解決するために、マルザーノらによる「新分類体系」を用いた。新分類体系では、「運用力」と「知識」を学力として体系的に記述できた。加えて、新分類体系は「読むこと」や「書くこと」といったマクロな問題解決場面における学力も記述することができた。</p>

収録刊行物

  • 国語科教育

    国語科教育 90 (0), 26-34, 2021-09-30

    全国大学国語教育学会

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