<i>Desulfovibrio</i>菌血症をきたした急性虫垂炎の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Acute Appendicitis with <i>Desulfovibrio</i> Bacteremia
  • Desulfovibrio菌血症をきたした急性虫垂炎の1例
  • Desulfovibrio キンケツショウ オ キタシタ キュウセイ チュウスイエン ノ 1レイ

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説明

<p>症例は38歳,男性.腹痛を主訴に受診し,急性虫垂炎,汎発性腹膜炎の診断にて同日虫垂切除術を施行した.術後はcefmetazole(以下,CMZ)点滴で治療を行った.初診時に採取した血液培養2セット4本中の嫌気ボトル1本から,嫌気性菌を疑うグラム陰性桿菌が検出され,菌種はDesulfovibrio属と同定された.感受性結果ではCMZに耐性であり,amoxicillin/clavulanateに切り替え治療を継続した.Desulfovibrio属は腸炎や肝膿瘍,菌血症の起炎菌としての報告があるもののその数は少なく,抗菌薬耐性傾向を有し,細菌培養での検出が困難であるなど留意すべき菌である.本邦において,虫垂炎患者からのDesulfovibrio属検出例はなく,稀な症例であり報告する.</p>

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参考文献 (10)*注記

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