援助要請における援助者コスト予測の変容可能性 : 大学生における友人への相談行動に焦点をあてて

書誌事項

タイトル別名
  • A study of decreasing the perception of help-seekers about help-givers’costs : Focus on consulting behavior with close friends among college students
  • エンジョ ヨウセイ ニ オケル エンジョシャ コスト ヨソク ノ ヘンヨウ カノウセイ ダイガクセイ ニ オケル ユウジン ヘノ ソウダン コウドウ ニ ショウテン ヲ アテテ
  • エンジョ ヨウセイ ニ オケル エンジョシャ コスト ヨソク ノ ヘンヨウ カノウセイ : ダイガクセイ ニ オケル ユウジン エ ノ ソウダン コウドウ ニ ショウテン オ アテテ

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説明

原著

本研究では、大学生の友人ペアを対象に実験を行い、友人である援助者のコストについての援助要請者の予測が変容するかどうかを検討した。統制条件と実験条件で異なる10分間の会話をさせる操作をした。統制条件の参加者は日常的会話を行い、実験条件の参加者は、援助コストの過大評価傾向について話し合った。その結果、実験条件の参加者は相談されたときの援助者の憂うつな感情を、統制条件の参加者よりも有意に低く予測し、その傾向は1ヵ月後まで維持されていた。また、実験条件の参加者は、相談にのらないことで生じる罪悪感を、統制条件の参加者よりも有意に低く予測し、1ヵ月後もその傾向は維持されていた。しかし、援助要請意図や援助要請行動経験には、条件による有意な差は示されなかった。これらの結果について、親しい他者との関係懸念の点から考察を行った。

収録刊行物

  • 対人社会心理学研究

    対人社会心理学研究 17 25-33, 2017

    大阪大学大学院人間科学研究科対人社会心理学研究室

被引用文献 (1)*注記

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