視点取得への介入教示が他者の言動認知とアドバイス産出に及ぼす影響

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タイトル別名
  • The Effect of Instruction on Perspective-Taking on the Perception of Others’ Behaviors and the Utterances of University Students in an Advice-Giving Scenario
  • シテン シュトク ヘ ノ カイニュウ キョウジ ガ タシャノ ゲンドウ ニンチ ト アドバイス サンシュツ ニ オヨボス エイキョウ
  • シテン シュトク エ ノ カイニュウ キョウジ ガ タシャ ノ ゲンドウ ニンチ ト アドバイス サンシュツ ニ オヨボス エイキョウ

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説明

相手の視点に立って物事をとらえようとする視点取得は,他者とのコミュニケーションに重要な役割を果たしている。本研究では,視点取得への介入教示によってアドバイス場面における他者の言動認知がどのように異なるか,産出されたアドバイスの種類に違いがあるかを検討した。グループワークで,勝手に物事を進めてしまう友人Aに他者の意見も聞くようアドバイスすべき場面で,相手視点群にはAの考えや思いを推測するよう教示し,自己視点群にはAの言動を評価するよう教示した後,Aへの発話を記述させた。その結果,相手視点群,自己視点群のそれぞれで,登場人物に対する多様な言動認知がなされていることが示された。また,産出されたアドバイスは,「直接的提案」,「間接的提案(ヒント)」,「受け止め」,「非難」の4 種類に分類された。χ2検定の結果,相手視点群の方が自己視点群よりも「非難」にあたる発話が少ない傾向にあり,介入教示が発話に及ぼす影響が示唆された。

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