話者の平均基本周波数は聴者を揺さぶる : 知覚・年齢推定・気分に与える影響

書誌事項

タイトル別名
  • A speaker's mean utterance f0 influences listeners : effects on perception, age estimation, and mood
  • ワシャ ノ ヘイキン キホン シュウハスウ ワ チョウシャ オ ユサブル : チカク ・ ネンレイ スイテイ ・ キブン ニ アタエル エイキョウ

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説明

発話時,音響学的・音声学的属性の中の平均基本周波数は,聴者にとって重要な情報となり,聴者自身にも影響を及ぼす。本研究は,平均基本周波数を19段階に連続的に変化させ,それに伴う高さ感・速さ感・自然性の知覚変化,話者の年齢推定の変化,聴者の気分変化を話者性別ごとに調べた。本研究の結果,平均基本周波数が高くなると速さ感も増すこと,極端な平均基本周波数に向かうほど自然性が損なわれ,ポジティブな気分変化の効果は低下すること,話者の性別によって平均基本周波数を手掛かりとした年齢推定が変わることが明らかになった。また,本研究の結果から,平均基本周波数の変化による知覚・年齢推定・気分の変化の推測も可能となった。

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