<論説>シモン・ド・モンフォールのガスコーニュ統治

書誌事項

タイトル別名
  • <Articles>Simon de Montfort's Rule in Gascony, 1248-1252
  • シモン・ド・モンフォールのガスコーニュ統治
  • シモン ド モンフォール ノ ガスコーニュ トウチ

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説明

イングランド議会史上に名をとどめるシモン・ド・モンフォールは、国政改革運動を開始する以前には、国王ヘンリ三世の信任が厚く、プランタジネット家がガスコーニュに領有する地域の統治を委託されて、一二四八年から一二五二年にかけて現地に赴いた。現地領主や主要都市民は彼の統治策に反抗し、これを受けてヘンリはシモンを事実上解任した。本稿では大陸領経営をめぐるヘンリとシモンとの政策の違いを、領有と統治をキーワードにし、現地人の不満を述べた文書を史料にして解明する。その過程で、封建的主従関係が領域統治において果たす役割を再検討し、また一三世紀ヨーロッパにおける帝国という概念についても展望した。

収録刊行物

  • 史林

    史林 92 (5), 830-861, 2009-09-30

    史学研究会 (京都大学大学院文学研究科内)

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