コミュニティーレベルの幸福度を考える : ブータンの事例から

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  • コミュニティーレベル ノ コウフクド オ カンガエル : ブータン ノ ジレイ カラ

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抄録

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[要旨] 2009年にブータン王国(以下「ブータン」)を訪問し執筆された「豊かさの経済を求めて:ブータン王国に思うこと」(青木ら、2009)から8年、ブータンの「国民総幸福量(Gross National Happiness、GNH)」は、どのように変化したのか、Modernization(近代化)の影響は人々の暮らしにどういった影響をもたらし、どのように対応しているのか。その後を調査すべく2017年8月8日~8月11日までブータンを訪問・滞在した。インターネットやテレビなどの普及により(近代化の影響)消費主義の傾向が都市部(とりわけ若者の間)では見受けられるようになってはいるが、ブータン政府はGNHの概念を元に、国としての対応策を練り問題解決すべく取り組んでいる。何年経とうとも、仏教の教えが彼らの生活の根本にあるのは変わらないのであろう。だが、今後10年・20年経ち、世代交代の波が押し寄せても、GNHの4つの柱のバランスは現代のように保たれていくのか、それとも、物質主義による経済発展にのみ収れんしていくのか、今後のブータンとその人々を取り巻く環境を注視していく必要があろう。

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