生野区高齢者のネットワークと健康 : 日本人と在日朝鮮人高齢者の比較を中心に

書誌事項

タイトル別名
  • Network and Health of the Elderly in Ikuno Ward : Focusing on Comparison of Japanese Elderly and Zainichi Korean Elderly
  • イクノク コウレイシャ ノ ネットワーク ト ケンコウ ニホンジン ト ザイニチ チュウゴクジン コウレイシャ ノ ヒカク オ チュウシン ニ
  • イクノク コウレイシャ ノ ネットワーク ト ケンコウ : ニホンジン ト ザイニチ チョウセンジン コウレイシャ ノ ヒカク オ チュウシン ニ

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説明

本稿は、2017年に実施した生野区高齢者調査の結果の報告である。これまで生野区の在日コリアン高齢者にたいするサーベイ調査やフィールド調査は行われてきたものの、日本人を含む生野区の高齢者全体を代表するサンプルにたいするサーベイは行われてこなかった。外国籍高齢者の実態を正確に把握するうえでも、日本人高齢者を含めた調査が必要であり、本研究では、サンプリング調査と生活史調査を組み合わせた混合研究法をもちいた。今回はとくにネットワークと健康を中心に分析を行なった。調査の結果、在日高齢者の所得が低いうえに年金以外の収入が多い、ネットワークが親族中心であるほど抑うつの傾向があり、在日高齢者はさらにその傾向を強める傾向があるなどがわかった。上述したサンプリング調査から明らかになった論点に関連して生活史調査から見出したのは次の3点、(1)済州島ネットワーク、(2)独自のケアネットワーク、(3)制度の限界と課題である。

収録刊行物

  • 人文研究

    人文研究 71 87-104, 2020-03-31

    大阪市立大学大学院文学研究科

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