オービトラップ質量分析計を用いたアミノ酸解析の可能性

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タイトル別名
  • Analysis of amino acids by Orbitrap mass spectrometry.
  • オービトラップ シツリョウ ブンセキケイ オ モチイタ アミノサン カイセキ ノ カノウセイ

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抄録

キャピラリー電気泳動インターフェイス(ZipChipTM)を備えたオービトラップ搭載質量分析計(Orbitrap Fusion)をアミノ酸分析へ適用すると,ガスクロマトグラフ-質量分析計(GC-MS)での分析と同程度あるいはそれ以下の試料量でも測定が可能なだけでなく,非常に簡便かつ短時間で解析することができる.更に,菌体を超音波破砕し得られた溶液に含まれる遊離アミノ酸を,ほとんど未調整のままで測定する事も可能である.これによりGC-MS 法における技術的課題:試料調製における(1)加水分解過程でのアスパラギン,グルタミンからのアスパラギン酸,グルタミン酸への変換(2)試料調製におけるプロリンの低い回収率,(3)GC-MS 解析におけるアルギニン,システイン,ヒスチジン,トリプトファンの検出不可,などの改善が期待される.本報では一般的なバクテリア培養菌体を用いて,遊離アミノ酸と総アミノ酸,それぞれの基本的な試料調整方法や測定条件等を紹介する.

収録刊行物

  • 低温科学

    低温科学 79 37-42, 2021-03-20

    低温科学第79巻編集委員会

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