新規大卒就職活動における地域別比較 : 2007年全国4年生調査の分析

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タイトル別名
  • Regional Comparison of Job Hunting in University Graduates : An Analysis of a Nationwide Questionnaire Survey for Senior Year Students
  • シンキダイソツ シュウショク カツドウ ニ オケル チイキ ベツ ヒカク : 2007ネン ゼンコク 4ネンセイ チョウサ ノ ブンセキ

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抄録

本稿は、全国の大学4年生アンケート調査を使って就職活動の地域間格差を分析した。分析の結果、明らかになったのは以下の2点である。まず、就職活動過程の地域間比較を通じ、就職活動の時期と就職活動の量では、都市部と地方に開きがあることがわかった。都市部は活動が早く量が多く、地方は活動が遅く量が少ない。しかし一方、就職活動結果の分析からは、調査時点の内定率(ここでは就職活動終了)には大きな違いがなく、就職活動を終了した学生の内定先の満足度や志望度には都市部と地方の開きがほとんどないことがわかった。この分析結果については、一般に不利と言われている地方の学生の就職活動は、実はむしろ短期間に効率よく内定に至っていると考えることもできる。地域によって新卒労働市場はある程度分断されているだけでなく、そのマッチング機能が異なることが示唆される。

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