看護学生が聴取した患者情報の臨床看護への活用可能性:精神看護学実習へのストレングス・マッピングシートの導入

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  • Possibility of utilizing patient information heard by nursing students for clinical nursing -Use of "Strength Mapping Sheet" for Psychiatric Nursing Practice

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要 旨 【目的】本研究は,学生がストレングス・マッピングシートを活用して収集した患者情報が,臨地実習指導者の患者理解に影響を与えたかどうか,またその情報が臨床での看護展開に活用可能かどうかについて検討する.【方法】2018年11月~ 2019年3月にA大学看護学部精神看護学実習の臨地実習指導者16名に,自記式無記名質問紙調査を行った.調査項目はフェイスシート,ストレングス・マッピングシートに対する理解度や実践の有無,学生の聴取したストレングス・マッピングシートに対する臨地実習指導者の反応である.分析方法は,集計可能な項目は単純集計を行い,自由記述はグループ化した.【結果】臨地実習指導者15名から回答を得た(回収率93.8%,有効回答率100%).学生がストレングス・マッピングシートを用いて収集した情報により,臨地実習指導者自身の患者に対する認識が変化した者は6名であった.さらにその情報を看護師間で共有した者は6名であり,そのうち2名が家族や医師に働きかけを行っていた.【結論】学生がストレングス・マッピングシートを用いて得た受け持ち患者情報は,臨地実習指導者の患者に対する認識を変化させ,臨床の看護へ寄与も可能であることが示された.

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