学生の主体的な学習を支援する上での看護系大学の新任助手の戸惑いと対処のプロセス

書誌事項

タイトル別名
  • A Process of Newly Appointed Assistant’s Coping with Confusion in Supporting Nursing Students in Self-directed Learning at Colleges and Universities of Nursing
  • ガクセイ ノ シュタイテキ ナ ガクシュウ オ シエン スル ウエ デ ノ カンゴケイ ダイガク ノ シンニン ジョシュ ノ トマドイ ト タイショ ノ プロセス

この論文をさがす

抄録

<p>〔目的〕看護系大学の新任助手が学生の学習をどのように捉え、主体的な学習を支援する上での戸惑いにどのように対処しているのかという一連のプロセスを明らかにする。</p><p>〔方法〕2年目の新任助手4名に半構造化インタビューを行い個別分析を行った。オープンコーディングを行い、時間軸に沿って再配置し、焦点的コーディングにより抽象化した。焦点的コード間の関連を検討し、時期の変化を捉えて図式化した。</p><p>〔結果〕A、C、D氏は【学生の思考と自身の思考のズレ】など、B氏は【自身の感覚と学生の感覚のズレ】などに戸惑っていた。対処として、A氏は大学院での振り返りで腑に落ちる体験により学習者主体の学習支援を行うようになり、B氏は学生に影響した自身のかかわりに気づき学生へのかかわり方を変えていた。C氏は自問自答を繰り返す中で主体的な学習の捉え方自体を変化させていた。D氏は自身のかかわりを振り返る中で信念に即したかかわりを見出していた。4名の戸惑いと対処のプロセスでは、それぞれ、思考や行動が切り替わる3つの局面が描き出された。</p><p>〔考察〕局面が展開して思考が変化していくためには振り返りが重要であり、振り返りの場や経験を共有できる場の提供が重要であることが示唆された。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ