腹腔内精巣に対する新しい術式―側臥位による, 精巣動脈・精巣導体温存, 鼠径管経由, ICG蛍光腹腔鏡下一期的精巣固定術―
書誌事項
- タイトル別名
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- A new orchiopexy in lateral position for intraabdominal testis―One-staged laparoscopic testicular artery and gubernaculum sparing orchiopexy through inguinal canal using real-time vessel navigation with indocyanine green fluorescence to evaluate blood flow of testicular artery
抄録
<p> 腹腔内精巣に対する新しい手術として, 精巣動静脈に付着する腹膜を大血管流入部まで完全に剥離し, 精巣動脈・精巣導体を温存し, 鼠径管を通し, 術中にICGによる蛍光腹腔鏡下に精巣動脈の血流を確認する, 側臥位で行う一期的な腹腔鏡下精巣固定術を考案した.</p><p> 5例に施行した. 対象患児の年齢は, 7カ月, 9カ月, 11カ月, 12カ月, 15歳. 全例片側で, 左3例, 右2例. 腹腔内精巣の位置は, 内鼠径輪直下から精巣全体が腹腔内に見える状態で存在するのが2例, 内鼠径輪から2 cm離れて精巣頭部が存在するのが2例, 内鼠径輪から4 cm離れて精巣頭部が存在するのが1例であった.</p><p> 全例, 陰嚢まで緊張なく下降可で, 固定後も, ICGによる精巣動脈の血流低下は認めなかった. 手術時間は162±27分, 術後観察期間は5カ月から20カ月, 全例, 陰嚢内正中に固定され, 萎縮は認めていない.</p>
収録刊行物
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- Japanese Journal of Endourology and Robotics
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Japanese Journal of Endourology and Robotics 35 (1), 126-132, 2022
一般社団法人 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390854882599736320
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- ISSN
- 2436875X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可