保幼小連携から接続期カリキュラム創造への発展と課題―発達心理学の観点から―

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タイトル別名
  • Development and Challenges from Cooperation between Early Childhood Education and Elementary School Education to Creation of the Curriculum for Connection Period : From the Perspective of Developmental Psychology
  • ホヨウショウレンケイ カラ セツゾクキ カリキュラム ソウゾウ エ ノ ハッテン ト カダイ : ハッタツ シンリガク ノ カンテン カラ

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抄録

幼小接続期とは,幼児期の教育・保育から小学校教育に移行する際の子どもの学びを保障していくための時期という意味をもつ。接続期の教育課程としては,これまで幼児教育におけるアプローチカリキュラムと小学校教育におけるスタートカリキュラムが,それぞれの場で実践されてきた。今後の課題は,小学校教員と保育者が協働して幼小接続期カリキュラムを創造することにある。そのためには,接続期の子どもの発達と学習の特徴を発達心理学の観点からとらえ直すことが必要であると考え,本論文ではメタ認知・協同性・自己制御という3 つの側面から検討し,それらの発達を視点として子どもと教育・保育を評価していくことについて考察した。幼小接続期カリキュラムの創造のためには,特にアプローチカリキュラムにおけるカリキュラム・マネジメント,スタートカリキュラムにおける幼児期の経験を踏まえた協同的な学習の形成に,小学校教員と保育者の協働が必要であり,またその効果が期待できる。

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