教員のメンタルヘルスリテラシーが児童の抑うつ・不安に与える影響

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship Between Teachers’ Mental Health Literacy and Children’s Perceived Support, Depression, and Anxiety
  • キョウイン ノ メンタル ヘルスリテラシー ガ ジドウ ノ ヨクウツ ・ フアン ニ アタエル エイキョウ

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説明

<p>本研究は教員のメンタルヘルスリテラシー(MHL)と児童のサポート知覚、抑うつ、不安の関連を検討することを目的とした。14名の教員とその担任学級の児童425名を対象に質問紙調査を実施した。その結果、教員のMHLと児童のサポート知覚は相関関係にはないことが示された。また、階層線形モデリングの結果、児童の抑うつ症状の抑制には教員からのサポートを学級全体が知覚することと、児童個人が知覚することの両方が有効であるであることが示された。一方で児童の不安症状の抑制には児童個人がサポートを知覚することのみが有効であった。さらに教員が対処法に関するMHLが高いことが児童の不安が抑制されることが明らかになった。以上の結果を踏まえて、教員対象のMHL教育の在り方を議論した。</p>

収録刊行物

  • 認知行動療法研究

    認知行動療法研究 48 (2), 163-171, 2022-05-31

    一般社団法人 日本認知・行動療法学会

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