B型肝炎ウイルスの再活性化

  • 持田 智
    埼玉医科大学消化器内科・肝臓内科

書誌事項

タイトル別名
  • Reactivation of hepatitis B virus

抄録

<p>B型肝炎ウイルスが肝細胞に感染すると,核内には2本鎖閉鎖環状DNAが生涯にわたって残存する.このためHBs抗原陽性のキャリアのみならず,HBs抗原陰性,HBc抗体ないしHBs抗体が陽性の既往感染例であっても,免疫抑制・化学療法を実施すると,血清HBV-DNA量が高値になり,肝炎を発症する場合がある.肝炎の発症は,日本肝臓学会のガイドラインに準拠したスクリーニングとモニタリングによって予防可能である.しかし,厚生労働省研究班の全国調査では,免疫抑制・化学療法が誘因のB型急性肝不全が根絶できていない.ガイドライン遵守の啓発活動と,医療経済も考慮した新たな対策の構築が必要である.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390856351209381504
  • DOI
    10.11405/nisshoshi.119.812
  • ISSN
    13497693
    04466586
  • PubMed
    36089356
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • PubMed
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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